コロッセオ外観
写真は、ローマ・コロッセオの外観(2003年5月15日撮影)。建設当時は、屋根にヴェラリウムという布の覆いがかけられ、現代のドーム競技場に似た形になっていたらしい [a]。中世には地震で崩れ、豪族の要塞にされたり、石材が持ち去られたり、羊毛工場や硝石工場にされたりと、勝手にひねくり回される受難の時代を迎えたのであった [b]。現存部分については、すべてがオリジナルではなく、よく注意して見ると、中世にここを城塞として利用した際のレンガ積みなど、後世の改修部分がかなりあるという [a]。
[a] 『ルネッサンスの古都をめぐるイタリア』(トラベルジャーナル, 2002)
[b] 『ワールドガイド街物語イタリア』(JTB, 2001).
『赤と黒』を読めばレナール夫人に
高校時代の交換日記から
(Ted)
1952年11月7日(金)晴れ
こうも忙しくありながら、『赤と黒』を読めばレナール夫人に、『懺悔録』を読めばヴァラン夫人に思われてくるいきものに対する野蛮な空想と瑣末な欲望。悩ましくない限りにおいて、その想念を自らに許す。
(Sam)
いつの間にか、割り切れない溝が出来てしまった。最初は彼の方から、そして今ではどちらとも、どうしても必要な会話以外は交わさないことになった。英語の時間に隣同士に座っても黙っている。商業の時間には、わざわざ彼がぼくの隣へ来たものだが、今では、ずっと後方の座席にいる。お互いの信頼を失った空虚なあるものが二人の間に介在している。先週以来のことだ。
Random writings of a retired physicist
Continuation of "Ted's Coffeehouse" (now being restored in archives of this site)
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2005年9月9日金曜日
コロッセオ外観(写真)/『赤と黒』を読めばレナール夫人に
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