2013年9月2日月曜日

再びエム君へ:読書のことなど (About Reading etc.: To a Friend of Mine M-kun Again)

[The main text of this post is in Japanese only.]


わが家のこの場所にモミジアオイの花が 1 日に最も多く咲いたのは 10 輪で、 2 回あった。写真は 2 回目の 8 月 23 日に撮影。(本文に無関係。)
This year, the largest number per day of the flowers of scarlet rose mallow that blossomed in this place of my yard was ten, and it happened twice. The photo was taken on the day of the second time, August 23. (Not related to the main text.)

 M 君

 貴君の「読んでおきたい本」のリストが、なかなか渋いものであることに感服しました。それでも、私の興味と重なるところがないではありません。王朝文学については、NHK ラジオで『枕草子』の朗読と解説のシリーズ番組があったときに、岩波文庫版を見ながら聞いていましたし、泉鏡花の作品は、高校時代に岩波文庫で少し読んだほか、比較的近年にも同文庫の『外科室・海域発電 他五篇』を読みました。また、"Good-bye, Mr. Chips" は私も大学で習い、かなり以前にテレビでその映画を見た影響で、新潮文庫の訳本も読みました。

 世界史は大学受験の必須科目だったので、高校で習いましたが、雑談の多い先生で、中世以前ぐらいまでしか進まず、大部分は味気ない受験参考書での独学でした。それで、以前から何か読みたいと思い、 The Penguin History of the World (J. M. Roberts) という本を買っていながらが、なかなか読むにいたっていません。シャーロック・ホームズは、大学院生のとき、東大原子核研究所へ実験に行って、宿舎で時間を過ごす間などに、和訳で一通り読みました。貴君のように英語でも読みたい気はしますが、手が回りません。探偵ものにやや近いジャンルの SF では、H. G. Wells、Isaac Asimov から最近の物理学者が書いたものまで、英語で何冊か読みました。

 ニーチェの『キリスト教は邪教です』の内容を紹介していただき、ありがとうございます。初耳の内容でした。『ツァラトゥストラ…』は、若い頃に新潮文庫版で読みましたが、ほとんど記憶に残っていません。

 晴夫君が Sam の日記に最初に登場するのは、「夏休み中の登校日」 の末尾と、同じ日の日記ながら、次の記事に分割した「町内の海水浴に合流」でした。彼が紫中にいたことは覚えていません。貴君は私の日記に Jun の名で、ごく簡単な記述ながら、4 回登場しています(検索で出ます)。その年の 8 月 19 日には、Jack とお宅へ始めてお邪魔したようです。

 K ・T さんなら The English Literature of Early 19th Century を持っているかも、とのことですが、年賀状ででも尋ねてご覧になってはいかがですか。彼女は同窓生には、なかなか親切です。[…略…]

 さて、きょうの貴君のメールへの返事に移ります。貴君も筆矢選手の派手な守備をご記憶でしたか。1951 年 7 月 31 日の私の日記の「引用時の注」にも筆矢選手などのことを書いています。松ヶ枝、石引両小の名投手は、O 君とU 君ですね。彼らの思い出を大学時代の友人・Y君宛の手紙に書いたのを、ブログ記事 でご覧になれます。彼らのことは、他にも何度か書いたはずですが、すぐには思い出せません。

 大乗寺といえば、昨年、故 Y・A さんの納骨の折にその門前に集合しました。A 家の墓はそこから少し、山へ登ったところでした。褐色で艶のある石に「A 家の墓」と横書きしたハイカラな墓で、Y さんは無神論者だったという理由で坊さんも呼ばず、姉君が準備した花束から少しずつを各人が分け取って墓前に供え、拝礼するだけの、簡素ながら心温まる納骨の儀でした。

 長いメールになりました。悪しからず。

 T. T.

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