Vickyらが討論会に出場か
高校時代の交換日記から
(Ted)
1952年11月8日(土)晴れ
Vicky、SNN 君、YMG 君、IMR 君、KTD 君らが本校の選手としてチームの一つを作り、金沢大学主催とかの討論会にでるかも知れないという話だ [1]。YMG 君までの3人はわれわれの通信帳に何度となく登場しているが、他の 2 人については、まだ一度も書いていないから、少し書いておこう。IMR 君はアセンブリーのいろいろなクイズや校内討論会などに決まってホームルームから選ばれて出場する、がっちりした顔の持ち主である。KTD 君は国語などの朗読を当てられると、はっきりした発音の、太くない大きな声で、ゆっくりと、あまり高低をつけないで読むが、休み時間などには、どうかすると驚きを含んだような調子になる一種独特な抑揚の声で話している人物だ。朝早く 1 限の授業の教室へ入っていくと、必ずそこには KTD 君が一人、真面目に机上に本やノートを出して、何かを暗記するか考えるかしている姿が見出される。
2 次関数の曲線に驚きを感じていた頃から、まだ 1 年も経たないが、とうとう積分記号を使うようになった。(BN 先生は、この記号の名前「インテグラル」を第 2 音節にアクセントをおいていわれる。英語式ならば、アクセントは第 1 音節になければならないのだが。)しかし、われわれの習っていることは、まだ、ニュートンが "curious shell or pretty pebble" といったもののカケラにもいたっていないことを知らなければならない。
午後いっぱい、ソフトボールで「そばえ」た。
(Sam)
国語の時間に一生懸命、速記の練習をした。書道の時間は無理だったが、その他の時間にも、出来るだけ手を動かしていた。午後も FJ 君、HS さんとともに、新聞部の UE 君に読んで貰って、速記をした。速記では菫台が優勝するに決まっているが、せめて二位にでもなりたいものである。タイプの方は未知数だ。小松実高が強敵だが、入賞の望みは無きにしもあらずである。
引用時の注
- 私は弁舌は苦手だったので、討論会選手の選定に漏れて当然だが、1 年 2 学期始めに行われて総合結果の成績が張りだされた校内一斉テストでは、Vicky、私、SNN 君、YMG 君、…というような順位だったのだから、このメンバーを見て残念に思わないことはなかっただろう。
- 「そばえる(戯える)」は「ふざける」の意。国語の古文に出て来たことばを早速利用したのだろう。
[以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]
四方館 09/16/2005 00:29
いいショットです。よく歩かれているのですね。
Ted 09/16/2005 07:57
ショットは、お褒めいただくほどのものではありません。ウォーキングは、ほとんど毎日です。