2004年11月23日火曜日

好きなひとへのメールにご注意

 昨日、同じプロバイダーを利用している友人からのメールが、別プロバイダーの、知らない第 3 者のアドレスを経由して、受取人秘匿の形でまず届き、その後で、正常なルートでまた届いた。初めのものは、先頭に意味不明の長い文字列がついていたためか、メールソフトがスパムに分類してくれていた。私はメール・プロバイダーに、なぜこのようなことが起こるのかと、質問のメールを送ったが、回答は的外れであった。そのことを伝えると、再度返信が来たが、それも納得できる回答ではなかった。

 その返信の末尾に 24 時間対応のトラブル相談フリーダイヤルの番号が書いてあったので、けさ電話した。電話でもなかなか納得できる返答が聞き出せない。私は思わず声をあらげて、「メールが丸ごと盗まれるということは、お宅のセキュリティに問題があるということだ。そうじゃないですか!」と、迫った。しかし、相談担当の女性は、落ち着いていて、十分時間をかけて応答してくれた。

 彼女の説明によれば、「当社のセキュリティは十分堅固」で、考えられるのは、発信者の PC にウィルスが入り込んでいて、それが、たまに作動する——発信メールをとらえて、それをウィルス作成者関連のメールアドレスに送り込み、そこから本来の受信者へ自動的に再発送する、といういたずらをする——ということだそうである。

 友人は知らない発信者からのメールは一切開かない慎重な対応をしており、ウエブサイトの閲覧も滅多にしない人物なので、ウィルスが入り込んでいるとは考えにくい。しかし、思えば、先にも同じ友人からのメールが、同様の届き方をしたことがあった。幸い、その友人の友人に PC のインストラクタがいて、ときどき世話になっているらしいので、機会があれば、PC 内のウィルス・チェックをして貰うよう勧めておいた。

 メールを中身ごと盗まれ、不特定多数にばらまかれたのでは、関係を内緒にしておきたい間柄の相手に、うっかり "I love you." とは書けない。物騒な世の中である。

コメント(最初の掲載サイトから転載)

T 11/23/2004 23:01
 差出人を詐称する Netsky-D などのワームによるメールは、今年ずいぶん受け取りましたが、そのメールは内容もそっくりそのままコピーしているのですか。そういうのはまだ聞いたことないですが…。

Ted 11/24/2004 08:07
 プロバイダーのトラブル相談担当者は、可能性として述べたことなので、どういう名称のウィルスが実際にそういうことをやっているという、確かな話ではありません。しかし、私のところへ来たコピー・メールは、現象的には担当者の説明に合致します。コピー・メールの宛先は "undisclosed-recipients" となっており、本来の受取人だけに対して、いたずらしてみせるものか、多数の受取人へばらまく悪質なものか、どちらかは分かりません。

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