[In Japanese only]
M・Y 君から "Ted's Coffeehouse 2" 2011年5月分への感想を2011年6月19日付けで貰った。同君の了承を得て、ここに紹介する。青色の文字をクリックすると、言及されている記事が別ウインドウに開く。
1. イロハモミジの翼果
筆者は「イロハモミジの種を運ぶための赤い小さなプロペラ状の羽が美しい。飛行に都合のよさそうな形にうまくできていると感心する」と、毎年6月頃のウォーキングの折に鈴の宮公園で観察してきました。今年も写真を掲載し、
2009年に…中略…翼果の写真を掲載した少しあとに、オランダとアメリカの科学者たちが、カエデとシデの種子が飛ぶ様子を風洞実験で観測した…中略…ことについての論文を Science 誌に発表した。そこで、「後日の追記」として、その結論を「種子の落下中にその各翼の上部に空気の安定な渦ができ、それが浮力を生じて種子を長い時間空気中に浮かせる原因になっていることを見出した」と簡単に紹介した。
と記しています。このイロハモミジの翼果の観察と実験は一つの物語になりますね。
2. ザイラー ピアノデュオ コンサート
私たちは昨秋「秋のかやぶき音楽堂コンサート」というバス旅行で[ザイラー ピアノデュオ]演奏を聞いて来たばかりだが、近くのホールでまた聞けると3月頃に知り、早速前売り券を買い、昨日の演奏会を楽しみにしていた。…中略…曲目は、第1部で中田喜直の「日本の四季(全6曲)」とブラームスの「愛の歌」ワルツ集、第2部でリストの交響詩「ハムレット」と「タッソー」、そしてドヴォルザークの「スラブ舞曲集」から2曲、であった。
と述べています。バス旅行で知り、音楽家の業績に共感し、その音楽を聞き、ザイラーさんのファンになられました。その後まもなく、選曲に演奏者の思い入れのあるコンサートを身近なところで、ゆとりをもって楽しむことができたのはよかったですね。
3. 郷里・金沢へ 2
筆者は、旧・菫台高校新聞部の同窓会に参加するため、さる5月10日に郷里・金沢を訪れました。
新聞部同窓会に続いて、私は T さん、M さんと…中略…中学のミニ同窓会をした。…中略…T さんは、私の高校時代の創作中のヒロインのモデルだと、K 君がいいふらした人である。それを高校時代に聞いた Y 君が、その創作のコピーを T さんに上げた(大学生時代のことだろうか)という話を昨秋になって、 Y 君自身の口から聞いた。…中略…そのことを私が話題にしたところ、T さんは、「ヒロインは私に少しも似ていなかったわよ」といった。それもそのはず、その頃の私は T さんについてまだよくは知らなかったし(中学校は同じでも、クラスが一緒になったことはなかった)、モデルにしたのは、作中のほんの一場面の、しかも部分的状況に過ぎなかった。ヒロインは当時の私の理想の女性像を具象化したものだったのである。
などと述べられています。創作「夏空に輝く星」[1] のウエブ版への序文には、
高校一年生のときの日記と中学生時代の思い出を題材として、…中略…細かい挿話や詳細な描写には日記にあった記述を縦横に活用し、ジグソーパズルのようにはめ込んだ。…中略…主人公のモデルは私自身であり、…中略…K 君のいいふらしは、いわば「制作の後でモデルをよりよく知る」という得難い経験を味わうための一つの契機になったようでもあり、あながち彼を責めるわけにもいかない。
と書かれています。中学時代からの親友 Sam 君(「夏空に輝く星」の主人公の親友のモデル)と高校時代に交わした交換日記[2004年末から2005年に掲載(引用者注:当時のブログ "Ted's Coffeehouse" はプロバイダーの事故によって消滅したので、目下、このブログサイト "Ted's Coffeehouse 2" に復元中)]にも創作関連の記述が多くありました。また、筆者が大学1回生の夏休みに Minnie こと T さん、Sam 君、Jack 君の4人でパスカルの『パンセ』について週一回の読書会をしたこと、退職した暁には Sam 君と頻繁なメールの交換もできようかと楽しみにしていた矢先、彼が急病のため生涯を閉じたことが交換日記の「引用時の注」にありました。残念ながら Sam 君を欠きますが、青春期に高みへと燃焼した美しい時を共有した友とのミニ同窓会を続けておられることに感銘を受けました。
「夏空に輝く星」(従来 HTML 形式でしたが、最近 PDF 形式に変わりました)
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