高校時代の交換日記から。
(Ted)
1952 年 2 月 8 日(金)曇り
簡単なことをややこしく聞かされる Frog 先生の時間に、 TKN 君のポケットからスズメが逃げ出して、一騒ぎとなった。この薄暗い教室で、体育館のトタン屋根からもうもうと湯気が立ち昇るのを見て笑ったり、きょうのように、ごみ箱の陰でふるえているスズメを見て哀れんだりするという経験。それは、古ぼけた装丁の本の中にも探れば多く秘められている興味深い事柄と同様に、時間の経過とそれ以外の何かの作用を経て、いずれ「秘められた」思い出になる代物かも知れない。[1]
自分で新鮮だと感じられる自分でなければならない。倦怠があってはならない。
引用時の注
(Ted)
1952 年 2 月 8 日(金)曇り
簡単なことをややこしく聞かされる Frog 先生の時間に、 TKN 君のポケットからスズメが逃げ出して、一騒ぎとなった。この薄暗い教室で、体育館のトタン屋根からもうもうと湯気が立ち昇るのを見て笑ったり、きょうのように、ごみ箱の陰でふるえているスズメを見て哀れんだりするという経験。それは、古ぼけた装丁の本の中にも探れば多く秘められている興味深い事柄と同様に、時間の経過とそれ以外の何かの作用を経て、いずれ「秘められた」思い出になる代物かも知れない。[1]
自分で新鮮だと感じられる自分でなければならない。倦怠があってはならない。
引用時の注
- 確かに、この日の授業中に TKN 君のポケットからスズメが逃げ出したという事件は、きょうまで忘却の彼方に秘められていた。
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