2010年1月4日月曜日

ライン河、マイン河の船旅(36) (Cruise on the Rhine and Main 36)

ライン河からのケルン大聖堂の眺め。

 旅の10日目の11月26日、正午に船はケルンに入港した。その少し前にケルン大聖堂(Kölner Dom、正式名称はザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂 Dom St. Peter und Maria)が見えて来た(上の写真)。

 現存のケルン大聖堂は3代目である。初代が完成したのは4世紀で、最も古い聖堂として知られていた。818年に完成した2代目は、1248年に火災で消失した。その年のうちに3代目の建設が始まったが、完成したのは600年以上のちの1880年だった。第二次世界大戦時の空襲で内部は激しく破壊されたものの、全体は崩れることなく、1956年まで復旧工事が行われ、復元された。この際に周囲の廃墟から再利用した粗悪なレンガを使った部分があったが、1990年代に入り空襲前の外観に戻す作業が始まっている。1996年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された(以上、[1] から要約)。

 13時に下船して、徒歩でケルン市内の観光に出かける。ケルン (Köln) は、ローマ帝国によってローマ植民市として建設されたライン河中流の古市で、ケルンという名はラテン語で植民市を意味する Colonia に由来する。現在の人口は約10万人 [2]。

ケルン大聖堂でこれから結婚式を挙げるカップル。

 ケルン大聖堂に近づくと、腕を組んで並んでいる若いカップルがいた(上の写真)。現地ガイドさん(写真左端)が、結婚式を挙げたばかりかと尋ねると、これからだと答えた。私たち一同は拍手を贈った。高さ157メートルの大聖堂の塔は、近くからでは写真に収まりきらない(下の写真)。現地ガイドさんからは大聖堂の詳しい説明を聖堂前で聞いたあと、内部見学は希望者が自由時間中にということで、市内中央部のショッピング・ストリート、ホーエ通り (Hohe Strasse) まで案内して貰い、そこで解散となる。

近くで見たケルン大聖堂の塔。

文献

  1. 「ケルン大聖堂」, ウィキペディア日本語版 [2009年12月20日 (日) 13:28].

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