チターコンサートで演奏したトミー・テーマソン氏。
旅の7日目の11月23日、船は午前11時に出港するので、ヴェルトハイムの観光は1時間半という短いものだった。船で11時30分からイタリアン・バイキングの昼食。午後は15時30分にミルテンベルクへ入港するまで、クルーズをゆっくり楽しむことになる。その間、13時から3階ラウンジで、映画『第三の男』のテーマで有名な楽器、チターのコンサートがある。演奏者は、1973年にフランクフルト近郊で生まれ、世界的なチターソリストの一人であるトミー・テーマソン氏(上の写真)。曲目は『第三の男』の「ハリー・ライムのテーマ」を含む15曲。アンコールに応えての演奏には、東京でのコンサートで日本の音楽家からチター用に編曲して贈られたという「故郷」(うさぎ追いしかの山…)が演奏された。コンサートの曲が収められたCDが売られていたので、私たちも買ってテーマソン氏にサインをして貰った上、一緒に写真も撮って貰った。
ミルテンベルクへ入港後、希望者が添乗員さんの案内で散策に出かけるまで少し時間があったので、船室から見えたミルテンベルクの街をスケッチした(下のイメージ)。
風雨の中のミルテンベルク港付近。
散策に出かける時間になっても、雨が降り続いていて、風もあるようだったが、私たちは傘持参で散策に参加した。幸い、風が強く吹いていたのはマイン河沿いの道だけで、ほんの少し歩いて中心街 Hauptstraße へ入った頃には、雨もほとんど止んだ。木組みの家の多い街である(下の2枚の写真)。ドイツで最も古いホテルの一つ(あるいは最古のものであるかも知れない)というホテル「ツム・リーゼン」(Zum Riesen) を見たはずだが、近くではカメラに収まりきらなくて、あとで撮るつもりで忘れたのか、写真がない。
ミルテンベルクの街 1。
ミルテンベルクの街 2。
マルクト広場まで行って解散となった。船へ帰る途中、帽子屋の店先にわずか8ユーロ(いまの為替レートでは1000円ちょっと)の安売りで出ている中折れ帽を見つけた。試着すると、大きさもちょうどよいようだった。私は、その頃のドイツはもう相当寒いだろうと思って持参した毛糸の帽子があまり気に入らず、ずっと無帽で歩いていた。そこで、このあとの旅路で重宝するだろうと、その中折れ帽を買った。帰船して、被った姿を船室の鏡で見ると、少し小さいようである。子ども用だったのかも知れない。それでも、翌日からそれを少し斜めに被り、気取って観光に出かけた。(中折れ帽に関する話は、あとのリューデスハイム観光のところで再登場する。)
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