霧のドナウ河沿岸。
上のスケッチは、旅の3日目、11月19日の早朝、航行中のセレナーデ号の船室(2階210号室)から見た風景である。霧に包まれている上に、ゆっくりとながら風景は流れて行くので、描くのがまことに難しかった。
船は午前9時にレーゲンスブルク (Regensburg) に入港。9時30分に下船して、徒歩で観光に向う。ここは人口約12万人の都市で、かつてこの街で「マグデブルグの半球」と呼ばれる真空実験が行われた(実験者ゲーリケがマクデブルクの市長だったため、この名で呼ばれる)。2006年、市の中心部に当たる旧市街と対岸の地区が「レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ」として、ユネスコの世界遺産に登録された [1]。第二次世界大戦の戦火をほとんど受けず、中世の街並みをそのまま残している。
まず見学したのは、ドイツ最古の石橋(Steinerne Brücke)。このときは、まだ霧がかかっていたが、街のシンボルである大聖堂の内外や街並みも見学して、船へ戻る途中で再度見たときには霧がすっかり消えていた(1枚目の写真)。石橋は12世紀に早くもドナウ河へ架けることに成功したものである。橋の近くには、写生をしている男性がいた(2枚目の写真)。
ドイツ最古の石橋。
石橋付近で写生する男性。
文献
「レーゲンスブルク」, ウィキペディア日本語版 [2009年10月21日 (水) 01:02].
写生している男性の絵と風景の配置が見事に一致していて面白い写真ですね。
返信削除拡大イメージを見られるようにすれば、一致している様子がもっとはっきり分かるのですが、無断で撮影したので、大きなイメージを掲載することは遠慮しました。
返信削除旅の半ば過ぎに、私が船の2階の狭いデッキでスケッチしているところを、船のパーサーの女性が断って写真に撮りました。それをメールで送って貰いましたが、この写真の男性ほどスタイルがよくないので、掲載する気はありません。そのときのスケッチだけを掲載の予定です。