リューデスハイムのオルゴール博物館で。この装置は大音響で交響曲を奏でる。右に少し見えるのは館の案内人。(このとき、私のデジカメは電池交換の必要を生じて撮影出来なかったので、この写真は妻が撮影したものである。)
旅の9日目の11月25日午前、リューデスハイムでの自由時間にまず訪れたオルゴール博物館 (Siegfrieds Mechanisches Musikkabinett) は、自動演奏式楽器に関するドイツで最初の博物館で、展示面積は400平方メートル以上ある [1]。中折れ帽姿の若い男性が英語で説明してくれた。最初に案内された部屋には、大音響で交響曲を奏でる部屋一杯の大きさのオルゴールがあり、その演奏を聞かされ驚く(上の写真)。そのほかにも、自動演奏オルガン(下の1枚目の写真)、自動演奏する人形管弦楽団の装置(下の2枚目の写真)、古い蓄音機、小さな鳥の模型がクチバシや尾を可愛らしく動かしながらさえずるオルゴールなど、珍しいコレクションが多数あった。
自動演奏オルガン(デジカメの電池交換が終了し、私が撮影)。
自動演奏する人形管弦楽団の装置。
オルゴール博物館の最後の部屋には、昔大道で演奏された手回しオルガン(あるいは手回しオルゴールといったか)があり、案内人が回してみたい人を募った。しかし、誰も手を挙げない(英語を理解しなかった人が多かったのかも知れない)。そこで案内人は、「ではこちらから指名します」といって、前々日ミルテンベルクで買った小さめの中折れ帽を被って前列中央に立っていた私を指差した。そして、彼は私に帽子をぬぐように告げ、代わりの中折れ帽を差し出し、「これを被って下さい」といった。私が "Better one?" というと、彼は "You can show more dignity (もっと威厳が出ますよ)" といった。確かにそれは、安売りの中折れ帽にくらべて、はるかに上等のものだった。私はそれを着用して手回しオルガンを無事に演奏し(下の写真)、より威厳のある中折れ帽に別れを惜しんで、オルゴール博物館をあとにしたのだった。
指名されて手回しオルガンを演奏する筆者。
帽子はオルゴール博物館に備えつけのもの。
(妻が撮影。)
このときに妻が撮影したもう一枚の写真を大幅にトリミングして加工したものを、目下、このブログサイトの筆者の自己紹介写真に利用している。
文献
「リューデスハイム・アム・ライン」, ウィキペディア日本語版 [2009年11月28日 (土) 18:41].
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