一昨6月24日、A社主催の「播州初夏の花遍路:紫陽花・花菖蒲・沙羅」というバス旅行に参加した 。大阪・天王寺に8時30分に、また、新大阪駅に9時20分に集合した参加者は総勢43名で、大型バスにほとんど満席であった。企画がよいことに加えて、4月下旬以来新型インフルエンザの影響で出控えていた人たちが、どっと参加したのかも知れない。
都麻乃郷あじさい園の一隅
バスは中国道を走って、まず西脇市の西林寺 [1] へ11時過ぎに到着した。この寺は、別名あじさい寺といい、仁王門を入ってすぐ左手に、アジサイおよそ10万本が咲き誇る「都麻乃郷(つまのさと)あじさい園」(上の写真)を有する。見学するのはこのあじさい園で、十一面観世音菩薩(兵庫県指定重要文化財)を本尊とする西林寺の参拝は自由行動のうちである。あじさい園の名にある「都麻」とは、『播磨国風土記(はりまのくにふどき)』にある古い里名だという [2]。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)
あじさい園を出て参道を少し進んだ右側に西林寺庫裏へ通じる朱塗りの門がある。その内側にもカシワバアジサイなどが美しく咲いていた(上の写真)。集合時間まで余裕があったので、参道(下の写真)を歩いて本堂で参拝した。西林寺はインドから渡来した僧、法道 [3] によって、白雉2 (651) 年に開かれたと伝えられている。本堂は江戸時代の文化年間(1804~1818年)に再建されたものという [1]。(つづく)
西林寺の参道
文献
0 件のコメント:
コメントを投稿