播州山崎花菖蒲園のハナショウブ
応聖寺を出発したバスは、最後の目的地「播州山崎花菖蒲園」[1] へ向かった。ここには江戸時代から今日までに作出されたハナショウブのうち約1000品種、おおよそ100万本を保存しているという。残念ながら、今年のハナショウブの最盛期は過ぎていたが、それでもいろいろな美しい品種をたくさん見ることが出来た。上の写真はそのごく一部である。2種類とも紫色がかった花だったが、写真では青くなった。画像処理ソフトで少し赤みを加えても、まだ実物の記憶より、かなり青っぽいと思う。
園内にはセイヨウスイセン、コバノミツバツツジ、シャクナゲなどもあるそうだが、いまはアジサイが見頃だった(下の写真)。
播州山崎花菖蒲園のアジサイ。
帰途の中国・阪神高速では、少しばかり渋滞もあったが、予定の18時をあまり過ぎない時間に大阪梅田に到着した。バスは天王寺まで行くが、妻と私は大丸梅田店11階のアートギャラリーで開催されている「絵画三人展」の案内状を貰っていたので、梅田で下車した。
三人展の作品では、案内状を送って貰った相木守鋭(あいき もりとし)氏の外国風景を描いた水彩画が気に入った。ペンで緻密にデッサンをして、軽快なタッチの淡彩を施したものである。氏の絵を収めてあるすてきな木工額も、氏自身の作品であった。他の出品者は飯田隆三氏(パステル画、抽象画風の花の絵など)と高橋晶子さん(水彩画、ファンタジック調の花の絵など)だった。相木氏にも花の作品があり、私たちの花遍路バス旅行は、バスに別れを告げたあとも、思いがけなく花に縁があったのである。(完)
文献
0 件のコメント:
コメントを投稿