2005年7月28日木曜日

金沢21世紀美術館 (The 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa)



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 私が金沢21世紀美術館(写真)を最初に訪れたのは、2004年10月9日の開館から1週間後のことだった。先週の金曜日(2005年7月22日)、妻とともに再度訪れた。この美術館1階のガラス製最外壁は直径112.5 m の円を形作っており、美術館へあらゆる方角から立ち寄ることを可能にしている [1]。

 今回はそこで、「マシュー・バーニー展:拘束のドローイング」と「コレクション展示:アナザー・ストーリー」を観た。バーニー展は、彼のいささか奇妙な絵(例えば、トランポリンの上で跳躍しながら天井に描いた自画像)、彫刻、写真、そして映画(捕鯨や茶道などのイメージを用いて、繰り返される新生と崩壊を暗示する抽象的な物語)を寄せ集めたものであった。

 「アナザー・ストーリー」は、世界に多様な形で存在する事象や人間の知覚と価値観の一端を紹介することを目的としていた。私には、カーステン・ニコライの「ミルク」と題する作品が興味深かった。それは10枚のモノクロ写真からなり、トレーに入れたミルクを10~110ヘルツのいろいろな周期で振動させて、その表面に出来た模様を撮ったものだった。一つあるいは多数で模様を構成するソフトな半球は、ミルクの源泉、すなわち乳房を連想させた。


  1. ウェブ・サイト "金沢21世紀美術館".

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