2005年7月16日土曜日

ヒマワリ(写真)/ 弁解


ヒマワリ

 九州南部に梅雨明けが宣言された昨16日、大阪方面も梅雨の終ったような晴天の、暑い一日だった。ウォーキングには、ヒマワリの花を撮れることを期待してカメラを持参した。団地の庭に背高く延びた茎に花をつけている一群をみつけ、青空をバックにした姿をとらえることが出来た(写真は堺市八田西団地で)。ヒマワリといえば、戦争の悲劇を描いたソフィア・ローレン主演の映画 "I Girasoli" を思い出す。

弁解

 高校時代の交換日記から

(Ted)

1952年10月5日()晴れ

 エマーソンの言葉を好きだったり嫌いだったりするのではない。HM 君がいおうとしたことは全然耳を貸す値がしない、というつもりであのように書いたのではなかった。けれども、「頭ごなしに捨て」ようとしたのは、確かに早まっていた。彼の話を聞いた上で、「それは決して君の生涯の最も華やかなりし時とはいえないだろう、というのは、君の未来に控えている春秋は、それよりもはるかに大きな成果をもたらす可能性があるのだから」といってやることができれば、理想的だったのだ。いや、理想的である、のだ。まだ、その機会を失ってしまったのではないから。

 君の絵をぼくに見せなかった件に関して、「自己の体面に対する恥」という言葉を君は書いているが、ぼくがいままでに何度も、一度書いたことを消したのは、それとは少し違っている、と自分では思っている。もちろん、君とぼくは別人だから、二人の間に「自己の体面」に関する感情が入り込むことは否めない。否めないといっても、それが生じた時には、放置してよいと思うのではないが、ぼくの場合、それ以外の理由が主となって消すという行為をしたことをいっておきたい。ぼくは、消すたびに、それを君の目に入らないようにすると同時に、自分自身の心の中からも消して来た。その作業は、誤りに対する嫌悪から出たものであり、誤りの訂正であったつもりだ。[1]

(Sam)

 プログラム印刷のことについて、はるばる YM 君が出て来た。彼の父は山越印刷の植字工なので、彼に頼んであったからである。打ち合わせをするために、二人で SM 君の家を尋ねる。

 自転車の状態は帰途も思わしくなかった。AR 君のいった通り、寿命が来ているのだろう。とすれば、短命なものだ。

 八時三十分はダイヤルをどちらへ回すかね
[2]。クイズ・バラエティの賞品は素晴らしいじゃないか。* 難問というのはそんなにないが、選択肢に迷答が多くて、解答者の頭を混乱させるから、クイズの傾向としては悪くない。土曜日の午後から会場へ映画を観に行って、タナボタを待ち構えようか。

* (Tedの欄外注)聞いているだけでは、賞品の素晴らしさに何の値打ちもないから、その番組のある放送の周波数に470を加えたところのを聞く。

 引用時の注

  1. この日に日記帳を交換し、先の交換以後に Sam が書いたことについて、ここにある二つの弁解しか書かなかったとは不思議である。Sam が健診にひっかかって心配な日々を過ごし、精密検査を受けたことを書いていたにもかかわらず(結果は治癒していたという幸運なものだったが)、それについて私が一言も書いていないとは、彼の健康を信じていたにもせよ、薄情ではなかったか。

  2. 北陸文化放送とNHKのどちらの番組を聞くか、の意。


 [以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]

かわせみ 07/16/2005
 わが家の近くの農園でもひまわりが咲いていますが、そこのひまわりの葉っぱは巨大で、幹も太く、夏の勢いを感じることができます。

Ted 07/16/2005
 そのヒマワリの写真を、かわせみさんのブログに掲載していただければ幸いです。

テディ 07/17/2005
 当時の北陸文化放送の周波数を調べてみると700 kc (khz) でした。ということはNHK 金沢は1170 kc だったのですね…。クイズ・バラエティの「素晴らしい賞品」とは何だったのでしょうか?

Ted 07/17/2005
 当時の NHK 金沢を覚えていませんが、そういうことになりますね。いまは 1224 kHz ですか。クイズ・バラエティの賞品は、関心がなかったので知りません。いま思えばそれほどのものでなくても、当時は素晴らしいと思ったでしょう。

四方館 07/17/2005
 大阪も今週あたりには梅雨明け宣言となるのでしょうネ。子ども時代には、ひまわりは都会のそこらあたりいくらでも見られましたが…。

Ted 07/17/2005
 庭もない状態で密集して建設される建て売り住宅の増加には疑問を禁じえません。

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