【Read in English.】
兼六園の噴水(写真)は私の特別な記憶と結びついている。私の兄の一人は、私より6歳年長で、9歳で死んだのだが、彼はこの噴水の未完成の絵を遺した。私はそれを、彼が死んだと同じ歳になるまで持っていたのである。それで、近年私は兼六園を訪れるたびに、この噴水を見に行く。
先週の金曜日、妻と私は兼六園を横切って、金沢21世紀美術館へ行き、途中でその噴水を見た。噴水脇の立て札に何が書いてあったかを、これまで覚えていなかったが、以下の通りであった(文中、「霞ヶ池」とは兼六園内にある大きな池のことである。)。
噴水
1861(文久元)年につくられた日本最古の噴水である
霞ヶ池を水源としており 池の水面との落差で 高さは約 3.5 m 吹き上がっている
Funsui (Fountain)
Japan's first fountain built in 1861
[以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]
Y 07/27/2005 08:09
時間が経つほどに、昔のことは大事になってきますよね。お兄さんが描かれたのはどんな絵でしょうね。日本最古の噴水は、さすが奥ゆかしい趣をたたえていますね。兼六園内にあるのですから、大切に保存されていくでしょうね。
Ted 07/27/2005 11:42
この写真は、立て札の文字をメモする代わりに撮ったもので(掲載のサイズでは、読めませんが、デジカメで撮ったままのサイズでは、よく読めました)、噴水の写真としてはよい構図ではありません。他方、兄の、未完成というより、描き始めたばかりのような絵には、噴水は画用紙の中央にバランスよく配置されていました。噴水の円筒部分は焦げ茶色のクレヨンで、輪郭だけを描いたところだったように記憶しています。
かわせみ 07/27/2005 20:40
私も実家に帰ると母親が昔の私の絵を保管していたりするので、子供のころの絵を時々見ることがありますが、結構歳をとってくると、それもまたいい感じですね。若いころは、なんだよ、という感じでしたが。
Ted 07/28/2005 08:17
私は自分で何枚か保管しています。物をほんの少ししか持ち帰れなかった大連からの引き揚げの時にも、大切に持ち帰っているから不思議です。一番古いのは、小学校2年生の時、図画の教科書にあった手本に習って学校で描いたらしいダルマの絵ですが、戦争中の紙不足を反映して、使用済みの便せんの裏に描いてあります。
その絵を含む何枚かを、以前ホームページに掲載していましたが、サイトの残り容量が少なくなり削除しました。その後第2、第3サイトを作りましたので、いずれ復活させたいと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿