2005年8月15日月曜日

サン・ピエトロ大聖堂:外観(写真)/ 全校一斉の国語テスト


サン・ピエトロ大聖堂:外観

 写真はヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂。カトリック教会の総本山。315年から120年の歳月を費やして完成し、規模、装飾ともにイタリア随一の宗教建築を誇る。(2003年5月15日撮影。説明は旅行者に配付された JTB の案内書による。)

全校一斉の国語テスト

 高校時代の交換日記から

(Ted)

1952年10月22日(水)雨

 HRH に全校一斉同一問題での国語のテストがある。問題は半紙1枚半あって、初めの2題が文と詩を読んで後の設問に答えるもので、その他は、漢字に仮名を振って意味を書くもの、漢字の書き取り、品詞・活用形の見分け、仮名遣いの訂正だった。「…でも」の品詞には助詞か副詞かと迷い、英語で even は副詞だということを考えて副詞にしたが、とんでもない誤りだった。英語的に考えれば、連体詞「あらゆる」が形容詞になったりもする。
 芥川竜之介の文の題を選ぶ最初の問題では、「山間の町で」に○をつけた。昼食時の編集室では、SN 君とTKS 君の「微笑」派と、Jackと HN 君の「ある日の追憶」派との激論が見られたが、「山間の町で」を支持するものは他にいなかった。「微笑」は、主題の表現を引き立てる役割こそしているが、題には出来ないと思う。「ある日の追憶」は、最後の文の中に、いまでもその少女の容姿が頭によみがえって来ることがある、ということが書かれているところから、一応考えられる題ではあるが、全体を「追憶」としてしまうには文の調子が懐旧的でなさ過ぎるような気がした。しかし、残念なことに、確固とした自信はない。――Sam は「背水の陣」の由来と意味を知っているかい。――

 KW 君と比べて、より多くのユーモアと、より少しの豪傑ぶりを持っている NS 君は、きょうから生徒会室に泰然とおさまっている。放課後、『菫台時報』次号の「論説」を書いて貰うための原稿用紙を渡して来た。原稿用紙印刷代を印刷屋へ払って貰うために、財政委員長も早く決まってくれないと困る。SM 君がなりそうだという情報がある。そして、Jack が情報委員長に?

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