2005年1月21日金曜日

「しづかならでは道は行じがたし」

 Sam の日記は、ホームルーム時に映画をテーマにした話し合いが行われたことを記している。彼はずいぶんいろいろな洋画を見ていたようだ。彼の家が、当時映画館の集中していた香林坊裏に近かったせいもあるだろうか。私は高校時代には、ほんの少数の映画しか見なかった。

高校時代の交換日記から

(Ted)

1952 年 1 月 20 日()雨

 KJ 君とも話し合ったことだが、面白いラジオがかかっていると、解析のグラフを描くとか、写字をするとかの半機械的なことしか出来ない。英語の辞書を引くのも出来るが、リーダーの方は最後まで調べてしまったので、ラジオを聞きながら出来る仕事が欠乏している。
 読むべき本のある日は9時(早ければ 8 時半)から寝床へ入って読むのだが、読書はラジオを聞くこととは両立させられないから、9 時 15 分からの番組は面白くないものであって欲しい。日曜は全然読書が出来ない。他の曜日のこの時間は、ラジオを切ってしまうことも可能なのだが。

1952 年 1 月 21 日(月)曇りときどき雨

 徒然草 58 段に「心は縁に引かれて移るものなれば、しづかならでは道は行じがたし」とあり、昨日書いたことが思い合わされる。したいことと、しなければならないこととが、十分にできるように、自分の行動を調節するように心がければよいのだ。

(Sam)

1952 年 1 月 21 日(月)雨、風が強い

 ホームルーム時の運営はオニュー君にまかせたが、ぼくよりはましにやってくれた。クラシックとかスケールとか、盛んに英語を使っていた。彼には、ホームルームの誰もがあまり発言しないという先入観があるらしい。もう少し何かいってやろうと思っているうちに終わりにしてしまった。ぼくは、「洋画ではスケールが大きくストーリーが単純で、正邪の判然としている西部劇が中でも一番親しみやすいのではないか。英国でも製作費に困っているようだが、内容に従ってテクニカラーとそうでないものに巧みに分けている。米画は俳優によって、例えばクーパーとか、ボッブ・ホープとか、アボットとコステロの凸凹とか、そういったもので見に行くのだが、英仏の映画は、監督を中心に考えて見に行くようだ」などといっておいた。
 今学期になって初めてホームルームで昼食を食べた。人数の 1/3 ほどはホームルームで食べないらしい。

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