暁の眠りは十分でなかった
高校時代の交換日記から
(Ted)
1952年8月17日(日)晴れ
ヘンリー・ダヴィッド・ソロー、ヘンリー・ダヴィッド・ソロー、Minnie、ヘンリー・ダヴィッド・ソロー、――暁の眠りは、この想念のために、十分でなかった。
お邪魔したね。あんなに遊んでよかったのかい。もしも、駄目だったのなら、昨日の Minnie のように(といっても、彼女は「駄目です」ということばは使わなかった)断ってくれてもよかったのだ。しかし、Sam はべつに困ったような顔もしていなかったと思うが。
「何かしら学ばなければならないもの」とは、ああいう時間の中にもあるものだろうか。きょうのような日の、われわれのような人物の時間の使い方としては、あまりにも悠長すぎるものではなかっただろうか。あのペナント・レースで4~6位を占めた人物にはまだ許されることだが。われわれは、この間断られたボールをたたいて、柔らかくして、いつか千円札の幕が下がっていた香林坊の靴屋へ持って行ったついでだったのだ [1]。
引用時の注
「ボールをたたいて、柔らかくして、…靴屋へ持って行った」とは、靴の修理にゴムのボールを使って貰ったということか。これは、Jack と共にした行動のようである。その後、Sam も含め、先にも書いてあったような、英語の辞書か単語集を使っての野球ゲームをしたらしい。「4~6位」とあることから、6人という大勢で一緒に遊んだようだが、誰だれだったのか記憶にない。この日の日記は長いので、分割して掲載する。
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