2005年3月30日水曜日

サクラが待ちかまえている / 先入観が難物を作る


サクラが待ちかまえている

 昨3月29日午後、堺市の泉北2号線沿い団地前の桜並木では、左の写真のように、つぼみが開花へ向けて、暖かい日が続くのを待ちかまえている様子だった。お隣の和歌山では開花宣言が出た。

先入観が難物を作る

 高校時代の交換日記から。
 
(Sam)

1952年4月10日(木)

 「体重分の胸囲 × 100」を、三十秒ばかり考えてからやっと「よろしい」といわれた。きっと KN 先生は「胸囲割る体重かける百」と比べたあとで、そういわれたのだろう。「もうあと何分だ!」「いま二十五分です!」「あと五分か。これで止めよう!」と、先生はさっさと教務室へ帰られたが、終ってから八分後にやっとサイレンが鳴った。ぼくの時計は時報と二十秒しか違っていないのだから、サイレン・キーパーがルーズだったのに違いない。KN 先生の信用を失することになったら、怒鳴りに行くぞ。
 7番号
[1] は、ぼく一人だけが二年生だ。やはりこの課目は「基礎的概念の理解」より「最新鮮な問題の理解」の方が大切なのらしい。「一年間浪人したら、これで受験しない方がよい」というのであるから。
 新入部者は予期していたより少なかった。しかし、台数が少ないから、そうたくさん集まったところで、厄介者になってしまうだけだ。先年度の顧問の NK 先生が、新設された簿記クラブの顧問に就かれたので、新任の SG 先生に顧問になっていただくことになった。「英語のよく分からない一年生がたくさん入って来ても、そう実益は上がらないだろう。それよりも、上級生で就職するためなどにこの技術の必要な生徒たちを歓迎するのがよい」という見解だった。


(Ted)

 "New Age Living" というリーダーを持って、部屋主さんの次女・TK ちゃんが分からないところを聞きに来たが、第1課の最初の文章から、次のような困難な箇所にぶつかって分からなかった。"This unit will help you to take more interest than before in common, trivial thing." なぁーんだ。いま分かった。"This unit will help you to take more interest than common, trivial thing." の意味なのだろうと勝手に考えて、before や in がなぜあるのか不思議に思ったのだ。何でもないことに対して、間違った先入観が、それをあたかも難物であるかのようにしてしまうことがあるものだ。
 学校では「指導資料」の記入完成と提出、「生徒要覧」の説明の続き、それに、HH の年次計画があっただけだ。帰宅後、夕方までを MRR 君と一緒に過ごした。彼は "High School 1" の不完全だったところをやったりしていて、新しい英語の教科書にはまだ手をつけていなかった。
 万歳! 中学生時代に Sam が「下の図の中に三角形は、いくつありますか。また、公式も導きだしてみて下さい」と紙片に書いてくれた問題に対する、最もまとまった公式が得られた。k が1から n まで変わるときの k の総和と k の2乗の総和の、教科書によって与えられた公式を使うのだ。

 

  1. 時事問題の講義のことであろう。

 
[以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]

Y 03/30/2005 14:32
 Sam さんは冷静で客観的な判断力も大変お持ちなのですね。
 (すみません、哲学用語の「判断力」は、少し日常会話と意味が違うのですが、それはご想像してみてくださいね。たとえば、「行為」という哲学用語に、精神・身体活動による「おこない」がすべて含まれると私の方で書きました。きっと、「判断力」もかなり先見性のある用語なのでしょうね。)
 Sam さんの「今日」とTed さんの「今日」が全く別様であるのに、同じような「学校の日常生活」として映しだされているんですね。二人同時に別様に、ということも多い貴重な交換日記であったかもしれませんね。

Ted 03/30/2005 15:49
 ブログには、2人の同じ日の日記を大体同時に掲載していますが、当時お互いに相手の書いたことを読むことができたのは、1週間か2週間に一度のノート交換日だったので、いまのネット上の日記のように、すばやく反応することはできませんでした。それでも、互いに学び合うことは多かったようです。

Y 03/30/2005 16:41
 質問です。今の Ted さんでしたら、やはり before in になんらかの重きを置いて考えられますよね? そうではないのでしょうか、かなり気分的なもの(ほとんど意味を飛ばしてよい)のでしょうか。私はそうは読まない(添え物より、もうちょっと重き(の意味)があるかと思う)のですが。教えてください。

Ted 03/30/2005 16:58
 いまは、interest と来れば in を期待しますが、当時はまだそれだけの英語力がなかったのです。than before が最後にあれば分かりやすいのですが、more と than の間が開きすぎることを嫌って、教科書にあった形の文にしたのだろうと思います。

Y 03/30/2005 17:24
 interest in common は容易ですが、than before が最後にあればわかりやすい、ですか…。ん…。すみません、こういう、やはり基本用語の方が、英語も難しいと私は確か(独・仏語なので英語は忘れてしまったのですが・・)記憶しているので、悲惨な理解ですみません。

Ted 03/30/2005 20:20
 more は原文では形容詞になっていますが、副詞として使って、than before と一緒に後ろへ持って行き、"This unit will help you to take interest in common thing more than before." (common とともに thing を形容している trivial は構文を見やすくするため省きました)と区切って見ると、分かりやすくなったと思いませんか。日本語でいうときは、「もっと興味をもつ」と、これに近い形でいい、原文直訳のように「もっと多くの興味をもつ」とはいいませんから。

Y 03/30/2005 20:49
 はい、大変解りやすいです。いやー、一応難解英作文・英和訳の独自流が大変得意で大学に入っているので、元々の力はあるのですが、…また読み直します。本当は、一生涯入れるカードのある京大図書館で英字新聞を時々読んだらいいんですけれどね。新聞を読む所ならまだ、いつでも司法試験生に占領されてはいません。福祉の方に行くなら、社会学性のある英字新聞が慣れとしていいんですけどね。

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