2005年3月18日金曜日

サンシュユ / 九条科学者の会


サンシュユ

 先日、荒山公園の梅林で、写真のような黄色い花を見た。名前は「サンシュユ」とあった。ウメの1種かと思っていたが、『大辞泉』で調べると、漢字では「山茱萸」と書き、ミズキ科の落葉小高木とある。

 山茱萸の既に黄の濃き蕾かな  年尾

の句が引いてある。

九条科学者の会

 「『九条の会』のアピールを広げる科学者・研究者の会」(略称:九条科学者の会)が、2005 年 3 月 13 日に発足した。2004 年 6 月に結成された「九条の会」のアピールへの賛同を、多くの科学者・研究者に訴えることを目的としたもので、その ホームページ には、科学者・研究者向けに、同アピールへの賛同署名フォームが設けられている(「九条の会」自体は賛同署名を集める活動をしていない)。

 私は上記署名フォームのページから賛同署名を送ろうと、必要事項を記入したあと「メールソフトへ送る」というボタンを押したが、メールソフトが起動しない。そのボタンの下を見ると、赤字で

 [注]もし、「メールソフトへ送る」ボタンを押してもメールソフトが起動しない場合は、下記のページへ

と書いてある。下記のページとは、賛同署名をメールで送信する場合の必要記入事項と九条科学者の会のメール・アドレスを記したページであった。私は署名フォームに一度書いたのと同じことを、再度メールに記入して送らなければならなかった。「メールソフトへ送る」ボタンがうまく働かないのは、マックの使用者など少数派においてのことかも知れないが、もっと便利な署名収集方法の採用が望まれる。この会のホームページには、発起人の全氏名が見当たらないなど、まだ不備が多い。

 なお、九条科学者の会の発起人は、伏見康治元日本学術会議会長、本間慎フェリス女学院大学学長、暉峻淑子埼玉大学名誉教授ら 20 人、呼びかけ人は約 200 人。発足記念の集いは 13 日に東京・日本大学歯学部 2 号館第 1 講堂で開かれ、全国から科学者・研究者 110 人が参集したとのこと。東京で日曜日に開催されたにしては、参加者が意外に少ない。政治に目を向ける科学者・研究者は少なくなったのか。

 今年 96 歳の伏見氏は、「日本学術会議の発足にあたって科学者としての決意表明」(1941 年 1 月 22 日)にうたわれた、憲法の思想・良心の自由、学問・言論の自由の確保という精神を貫きたい、と語ったということである。——伏見氏といえば、彼が私の支持しない政党の所属で国会議員になったとき、私は持っていた彼の編著になる量子統計力学の本を古本屋にたたき売ったのだった。私は物理学を学ぶのに英語で書かれた本を使用する方向に傾き、その本は買いながら読んでいなかったからでもあるが。——

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