2005年4月13日水曜日

なお美しい桜


 4月13日、晴れたり曇ったりの天気。昨日の雨で桜はもうあまり見栄えがしなくなったかと思いながらも、午後、わが家から東の、桜の木の多い方面へウォーキングに出かける。桜は散り始めて、赤い蕚が多く混じって見えるため、遠目には満開のときよりも濃いピンク色をしている。これもまた、よい眺めである。

 私の最も古い桜の記憶は、小学校(当時は国民学校といった)1年生になって間もなく(と覚えていたが、よく考えれば、2年生の始めだったかも知れない)学校から近くの公園へ写生に行ったときに見た桜である。脳裏にあるそのときの光景は、周囲一面、濃いピンク色の桜で一杯というものだが、最近その記憶と比較しながら、実際の満開の桜を見ると、ずいぶん白っぽいと思う。記憶の桜は、自分が「桜色」に描いた絵だったのか、散り始めて濃いピンク色に見えた実際の桜だったのか、謎である。場所は石川県七尾市の小丸山公園だった。

 さて、ウォーキングは、方々の桜を一瞥しながら、泉北下水処理場の南側を東端まで行って北上し、八田寺(はんだいじ)町の鈴の宮公園という小さな公園を目指すことにする。そこへは冬の間に二、三回訪れたが、春になってからは、まだ行っていなかった。到着すると、公園の池の周囲には、桜がまだなお美しい上に、ハナズオウの並木も濃いピンク色の花をいっぱいに咲かせ、冬とは打って変わった華やかさを呈しているのに驚いた。

 写真は鈴の宮公園入口付近からの眺めである。桜を主役にしたので、ハナズオウは、あずまやの屋根右側の下にちょっと見えているだけである。右上手前に垂れるように見えるのは、ほとんど葉ばかりになったヤマザクラ、左手前がソメイヨシノ。それぞれ名前を書いた札がつけられている。右前方の白っぽいのは何という種類だろうか。もっと前方の同種の木には、単に「サクラ」と書いた札が下がっていた。[後日の注:その後、オオシマザクラと知った。]

[以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]

とら 04/14/2005 07:25
桜にもいろんな種類があるんですね。
大分の桜はもうずいぶん散って、緑が見え始めました。季節が流れるのは早いですね。

Ted 04/14/2005 07:57
 最近の住宅建設では、庭のない家をびっしりと詰め込むように造っています。これでは、人びとが身近に季節感を味わえなくて、気持ちも殺伐としてくるのではと、空恐ろしく思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿