3月31日、天気予報では関西一帯が晴れだったので、JR 西日本から何年か前に入手 [1] していた「駅からはじまるハイキング MAP」の一つ、「安土コース」へ妻と行ってみることにした。MAP には、所要時間約4時間15分の健脚コースと、約2時間のらくらくコースが紹介してある。JR 琵琶湖線安土駅で下車し、後者のコースをたどることにする。
昼食時間の関係で MAP の矢印を逆に進む。まず、田園風景を楽しみながら、安土山と観音寺山に囲まれた「近江風土記の丘」へ。その中の「文芸の郷(さと)レストラン」で「戦国焼定食」を昼食にとる。食後、文芸の郷内の「信長の館」へ寄る。スペイン・セビリア万博の展示物として原寸大に再現されたという安土城天守が納められている。各室の壁面の絵は凝ったものであり、外部もきらびやかに出来ている。最上部に城主の座所らしいものがあるが、屋内展示のせいか、照明はあっても薄暗く、あまり坐っていたくもない場所に見える。
文芸の郷を出て、少し逆戻りし、安土城址へ向かう。天気予報から期待したほどの晴天ではなく、うす雲が拡がっている。城址の看板のあるふもとには桜並木があり、ちょうちんを吊るすなどして桜祭りの準備がなされていたが、桜はまだ咲き初めてもいない(写真)。城跡へ行くには、写真左前方から大きなステップの石段450段を登るのである。山歩きによく行っている妻には何ということのない石段のようだが、私には少し苦しい。
あと190段で城跡というところから、左へ折れて總見寺跡 [2] へ行く道をとる。こちらにも少し登りの石段があるが、すぐに西の湖や干拓地が一望できる寺跡に着く。寺跡より少し低い土地に三重の塔が残っている。大手門までの下りは速い。旧武家屋敷もある城下町をジグザグに歩き、駅の近くまで来て左へ折れ、北川湧水、音頭川の湧水、梅の川――その水でたてたお茶を信長が気に入ったという――を眺めてから、駅へ戻る。帰宅時に万歩計は1万8千弱を示す。
JR 西日本の駅にある「駅からはじまるハイキング」のチラシの裏面に「駅からはじまるハイキングスターターキット申し込み用紙」がついており、そこへ住所・氏名等を記入し、一人580円分の切手を同封して応募するした。[キャンペーン期間、2006(平成18)年3月31日まで。]
正しくは「總」の代わりに、この字の糸偏を手偏でおきかえた字を書くのだが、コンピュータの辞書にない。
[以下、最初の掲載サイトでのコメント欄から転記]
四方館 04/02/2005 19:19
以前に安土城址を歩いたことがあります。たしか石段途上に信長に仕えた秀吉など家臣たちの住居群が建ち並んでいた痕跡が窺えたのではなかったかと記憶しますが…。天守閣の復元模型もありましたね。
Ted 04/02/2005 19:43
はい、秀吉ほか家臣たちの住居跡も見ました。天守閣の復元模型は、近江風土記の丘という、少し離れた場所にありました。
テディ 04/03/2005 12:18
私は20年くらい前に JR 安土駅から近江風土記の丘を越えて五個荘に抜けるルートで写真を撮りながらの日帰り一人旅を行なったことがあります。そのころはまだ安土城考古博物館は出来ていませんでした。夏の暑い日で、その「丘」を越えると汗だくになってしまいましたが、琵琶湖から吹く風がとても気持ちよく、まさに天然のクーラーのようだったことを思い出します。五個荘は古い町並みが素晴らしく、観光客の姿など一人として見かけませんでしたが、いまはどうなっているか気になります。
Ted 04/03/2005 16:04
いい旅をされましたね。五個荘のウェブサイトによれば、町並みなどの保存に努めているようです。
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