2005年4月4日月曜日

古来の知恵 / 社会的連帯とは


古来の知恵

 写真は安土城址内の總見寺跡(總は正しくは手偏である)の三重の塔。先日、ハイキングをした折に撮影したもの。最近の研究によれば、寺の塔の心柱は、地震の際に塔をくの字型に揺らせながら、揺れへの抵抗を各層に与え、倒壊を防いでいるという。古来の建築技術はすばらしかったのである。

社会的連帯とは

 高校時代の交換日記から。
 
(Sam)

1952年4月14日(月)雨

 「社会的連帯」ということに一時間を使ってしまった。「個人と個人の有機的結合関係を意味するものであって、社会を離れて個人なく、個人なくして社会は形成されるものではない」と答えようとしたが、かえって難しくしているように思ったから止めた。先生は、最も簡単なことばでいえば、「助けられたり助けたり」である、とされた。
 リーダーの時間は、Easter に関連して colour egg や carnival についての楽しい話を聞いた。
 家庭調査書の交友関係のところに、Ted の名を書いておいた。趣味のところには、将棋、五目並べ、卓球としておいたが、歌謡曲もいれておけばよかった。「だがね」、麻雀、パチンコと書くわけには行くまい。


(Ted)

 どの時間も、「2421」「氏名」「普通」を書かされる。中には「男」と書かなければならない場合もあった。解析 II のK・B 先生は、「講義は明日から」と、早く打ち切る。20名中18名が男生徒である物理は、物理的考察の概念といったような話と、1年間に10回テストをするという予告と、ギリシャ文字の説明がある。MY 先生の世界史では、自らに相づちをうつ「えゝ」と、自らを景気づけるような笑い「はっは」と、歴史という字の話(史という字を、交差した2本の足に巻物が支えられているように黒板に描かれた)、その他を聞いた。
 HR 先生が昨年度よりはいくらか荘重な感じに見えた国語甲の時間には、世界史と英語を除いては全部一緒になる SNN 君のほか、YMG 君、SM 君、SS 君らも集まって来るから、最も優秀なレッスン・クラスといっても悪くあるまい。I・S 先生の英語は、物理や国語甲とは反対に「姦」という字を十何個か並べたようなありさま(音ではなく、存在として)で、われわれ男生徒は隅に押しやられたような具合になる。月曜日の体操の1時間分は AS 先生の講義である。

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